学校法人帝塚山学園 創立80周年記念誌
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6学園創立80周年記念誌ですから、帝塚山学園の沿革に少し触れましょう。昭和16年4月旧制帝塚山中学校として産声をあげ、戦後の学制改革により中学校(昭和22年)、高等学校(昭和23年)、小学校・幼稚園(昭和27年)、短期大学(昭和36年)、大学(昭和39年)を次々と設置して、現在の総合学園の形が出来上がったと承知しています。今日、その規模は学生・生徒・児童・園児数で6,000人を超えています。令和3年は学園創立80周年という節目の年に当たっています。そして、この時に帝塚山ファミリーの中に私が混ざっているという不思議。誰がこの状況を予め予測し得たでしょうか。抹香臭いですが、将に「ご縁」としか言いようのないものだと感じています。色々な方にお会いしますし、この頃では声を掛けて下さる方々の中、また旧知の人の中にも、「私の家内が帝塚山出身です。」、「私、帝塚山の卒業生ですよ。」とか、「孫が帝塚山の小学校に通っています。」等々があり、お陰様で話が弾み、ひと時楽しい時間を過ごすことがあります。こんな時ご縁は面白い、不思議なものだと感じます。また、歴史のある学校がもつ人々の裾野の広さに驚きながら、改めてご縁を大切に、「選ばれ続ける総合学園」を目指し、私の求められている使命を果たすべく、もっと頑張らなくてはいけないと思うことしきりです。私は教育に関する仕事では、教育行政も含め通算20年近くになりますが、ずっと言い続けていることがあります。それは「子どもたちは私達の未来そのものです。」、「教育の主役は子どもたちです。」そして、子どもたちに寄り添い、一人ひとりの可能性を引き出し、子どもたちに洋々たる未来を届けるため、我々教育関係者は全力で教育を推進しなければならないということです。また、教育行政を担っていた時には、「愛を基盤として、知力・体力・忍耐力を身に付けて正々堂々と生きる子どもを育てたい。」と言っていました。今もこれらの基本の考えは変わっていません。その上に立ち、ご縁を頂いた帝塚山学園での私の使命を果たしながら、「選ばれ続ける総合学園」を構築していきたいと考えています。そして、帝塚山学園が今後90周年、100周年を立派に迎えることを見据えて、今を頑張りたいと思います。学園長 冨岡 將人MESSAGE学園80周年のご縁と私

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