学校法人帝塚山学園 創立80周年記念誌
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生徒会によるウイルス対策の啓発掲示(中学校・高等学校)デジタル教材を使った授業(中学校)入学式もソーシャル・ディスタンスを確保(小学校)マスク姿での学生生活はまだ続く(大学・2021(令和3)年11月)登園時の体温測定(2歳児教育)ソーシャル・ディスタンス確保のため机の一部を使用禁止に(大学)オンラインでの就職支援(大学キャリアセンター) 2021(令和3)年10月現在、新型コロナウイルスの変異株が出現するたび感染拡大が波のように打ち寄せる状況ですが、前項に掲げた感染防止対策を講じることで、幼稚園から高等学校における通常授業については、コロナ前の日常に近い教育内容を提供することができています。また大学においても、対面とオンラインを併用するハイブリッド形式の授業を継続し、学生の健康を守りながら、質の高い学習機会を保障しています。 しかし、多くの学生生徒等が参加する集会やクラブなどの課外活動、大規模な学校行事については、感染拡大防止の観点から自粛、あるいは形式を変えての実施を余儀なくされており、まだ暫くは時期に応じた模索が続くものと予想されます。 この状況を踏まえて、2021(令和3)年夏に幼稚園から高等学校までのICT環境を再構築し、中学校全学年及び高等学校1年の全生徒が1人1台のノートパソコン(Chromebook)を持つことで、デジタル教材を活用した教育を実現させたほか、長期の臨時休校が発生した際にもオンライン授業のデバイスとして活用できるようになっています。(年次進行により、2023(令和5)年には中学校・高等学校の全生徒が所有することになります。) また、インターネット回線を強化したことで、入学式・卒業式や運動会などの学校行事の様子をリアルタイムで配信することが可能となり、保護者の方々の臨席が未だ叶わない現在、各家庭において子どもたちの成長した姿をご覧頂いています。〔追記〕 2021(令和3)年11月6日より、大学における授業方式を「原則対面授業」形式へ変更しました。校舎内のコロナ対策(小学校)シート越しに応対を行う(大学図書館)43③感染防止対策を徹底し、「withコロナ」時代に立ち向かう  授業再開にあたっては、登校前の検温、マスクの着用、教室へ入る前の手指アルコール消毒・手洗いの励行、室内換気の徹底を学生生徒等へ周知するほか、ソーシャル・ディスタンス確保のためにトイレの前やエレベーターの床に立ち位置を示す目印を設置したり、毎日放課後に教職員が机・椅子や共用部の消毒作業を実施するなど、最大限の感染防止対策を講じており、また状況に応じて対策の見直しを図っています。 他方、大学では緊急事態宣言解除後も継続して対面とオンラインを併用するハイブリッド形式で授業を実施することに伴い、自宅での学修環境全般を整備するための経済的支援策として「自宅学修支援金」を、学部・大学院に在籍する学生全員へ給付しました。併せて、帝塚山大学同窓会からの寄付を原資とした「緊急授業料等減免給付金制度」を新たに設けて、学生支援の側面からも「学生の学びの維持」に努めました。④コロナとの闘いは続く、次への備えは着実に

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