学校法人帝塚山学園 創立80周年記念誌
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38 ロボット競技の国際大会にも数多く出場経験のある、中学校・高等学校理科部ロボット班の生徒が中心となって、各学校園でロボット教室を開講しています。 プログラミング教育の必修化によって教える側の人材が求められる中、大学生や中学生が、小学生や幼稚園児へ教えるための必要な知識の習得、材料の準備などで学びが多く得られるほか、教わる側の児童・園児も楽しみながらIT技術に興味を持って触れることができる取り組みとなっています。 シスコネットワーキングアカデミーのインストラクターでもある、大学・経済経営学部の日置慎治教授を講師に、中学校・高等学校の八尋博士教諭引率のもと「サーバー構築入門講座」を生徒向けに開講しています。 現代のネット社会はどんな仕組みで動いているかについて、サーバー構築やWebアプリケーションのプログラミング実習を通して理解を深めます。野菜嫌いを無くすために楽しいクイズを出題この日はカボチャについて園児へレクチャー和食についての説明とひじきご飯の栄養について伝える参加した小学生へ指導をする大学・現代生活学部こども学科学生中学校・高等学校コンピュータ教室でのプログラミング実習の様子 大学・現代生活学部食物栄養学科の新宅賀洋ゼミ・佐伯孝子ゼミの学生が、月に一度幼稚園の給食の献立を考え、園児にテーマの食材について説明を行う食育活動を続けています。 学生が手作りしたイラストボードを使って説明を行い、簡単なクイズやアンケートを交えた楽しみながらの食育は園児に大好評。これをきっかけに苦手な食べ物を克服する園児も多く、学生においても管理栄養士資格取得に向けて弾みをつける活動となっています。参加した小学生へ指導をする中学校1年生<大学×中学校・高等学校×小学校×幼稚園>  学園では2歳児教育から大学院までを擁する総合学園である強みを生かして、各学校園の枠を越えた「教育連携」を推進し、教員や学生生徒の相互交流や連携授業を通じて、学園教育の充実を目指しています。 また、2017(平成29)年からは更なる教育連携の強化を実現するため、学園長をトップとするタスクフォースとして「教育連携室」を設置し、幅広い教育連携の取り組みをバックアップするとともに、小学校・幼稚園教員が直接指導を行う大学現代生活学部こども学科(現:教育学部こども教育学科)学生への教員採用試験対策、及び戦略的広報の展開を図り、その体制を強化しています。①ロボットを通じて理論的に思考する力を養う③コンピュータネットワークの理解を深める<大学×中学校・高等学校>②園児に食への興味を持ってもらう<大学×幼稚園> PICK UP 2教育連携を進めた10年

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