６月27日、「幼稚園キンダーカウンセラー事業」の一環として「子育て支援講演会」を実施しました。
この「幼稚園キンダーカウンセラー事業」は、幼稚園における子育て支援のニーズを踏まえ、帝塚山大学心理学部・大学院心理科学研究科が有する心理相談援助機能の充実、活用を図るとともに、公認心理師や臨床心理士を目指す大学院生等の実習等の場を確保することを目的とした事業で、帝塚山幼稚園と帝塚山大学との間で令和４年に連携協定を締結したものです。今回は、本事業の一環として、心理学部式部陽子講師により、「親子のプラスのかかわりを増やすヒント～子どもの良いところ探し・ほめ方のコツ～」をテーマとした講演会を行いました。
発達支援や子育てに関する式部講師の専門的見地からのアドバイスにとどまらず、参加者相互によるワークや実演がふんだんに盛り込まれ、充実した講演会となりました。特に、ワークでは「良いところ探し」として、子どもだけでなく、自ら自身を振り返り、がんばったこと、好ましい行動といったエピソードをリストアップ、参加者相互に披露しました。式部講師からほめ方のコツについて、解説がなされると、多くの保護者がうなずいていました。
次のペアワークでは、子ども役と、親役とに分かれ、親は子どもをどのようにほめるのがよいのか、実践的に学ぶプログラムが行われました。会場の保護者からは、年齢や性別によって叱り方や接し方に気をつけなければいけない点があるのかなど、熱心に質問がなされました。
本事業は、今後も、希望園児を対象にした観察や発達検査といったアセスメントや、子育ての悩みや発達上の不安についての相談対応など、さまざまな取組を展開する予定です。